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FXの相場から退場する確率【バルサラの破産確率】を徹底解剖!

なぜ多くのFX初心者は勝てないのでしょうか?そしてFX相場から退場する目に合うのでしょうか?その秘密は“バルサラの破産確率”にありました。そしてFX相場から退場しないための秘策も教えちゃいます!

FXとは

FX(外国為替保証金取引)とは、2国間の通貨の価値が変動することを利用して利益を期待する金融取引です。証拠金と呼ばれるお金を入れて証拠金の何倍もの取引を行うので利益が何倍にもなったり、ほとんど0になることもあります。実際にFXの経験がある人はわかると思いますが、思ったように相場は動きません。知識がある人でも多くの人が負けてしまう投資方法といえます。

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退場確率90%?なぜFXは勝てないのか

FX初心者は必ずと言っていいほど負けることが多いようです(初心者から勝っている人がいたらごめんなさい)。なぜかと言うと、勝っていると利益を早く確定したくなり、負けていると損切りをためらうからです。早く利益を確定すると、大きな利益を得られないでしょう。逆に損切りをしないと、大きな損失を出しやすくなるためだといえます。

えらそうなことを言っている私もFXを始めた当初は利益が少しでも出ると利確(利益確定)をし、損失が出ている間は放置というパターンの繰り返しでした。結果はやはり大きなマイナスの連続でした。

FXで勝っている人は全体のわずか10〜20%しかいないと言われています。残り80〜90%は負けていることになるようです。負け続けるといつかFX界から退場することになってしまうでしょう。

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女性にも人気がある投資の一つであるFXですが、初心者にとって利益をあげ続けるということは想像以上に難しいことのようです。誰でも最初は初心者であり、失敗こそ成功の元になると思いますが、できればあまり失敗したくないのが正直なところですよね。経験者から学ばせてもらうという気持ちで、体験談からなぜ失敗したのか考えてみましょう。

FX相場から退場しない鉄則

FXで勝ち続けいている人は共通して資金管理の重要性を説くでしょう。その意味が分かるまで何回失敗を繰り返したか分かりません。そんなある日、「バルサラの破産確率」という言葉を耳にしました。よくよく内容を調べると…自分が負け続けていた原因がそこにあることが分かったのです。

バルサラの破産確率とは

バルサラの破産確率を知っている人はそれほど多くないかもしれません。これはナウザー・バラサラという数学者が著書「Money Management Strategies for Futures Traders」で紹介した破産確率です。つまり、現在の成績でトレードを続けていた場合にどのくらいの確率で資金を失ってしまうのか?という確率です。

資金を失うとFXをやめて退場することになるので、FX界から退場する確率と言い換えてもいいかもしれません。バルサラの破産確率を計算するために必要な情報は以下の3つです。

?勝率:トレードを行った時に勝つ(利益確定できた)確率
?損益比率:勝った時の利益額と負けた時の損益額の比率
?リスク:1回のトレードに対して、資産の何%の負けまで許容するか(リスク許容度)

なぜ?勝率50%で破産する理由

バルサラの破産確率では、勝敗率が50%で損益比率が1:1であってもリスク許容度によっては破産確率が100%になるといわれています。直観的に変だと思いませんか?勝つ確率も負ける確率も同じで、勝った時と負けた時の比率も同じであれば資産は増えることも減ることもないと思ってしまいますよね。

独自に検証してみた!

本当に勝率50%、損益比1:1で破産するのか自分でエクセルを使って計算してみました。始めの資産を100とします。結果が分かりやすいようにリスク許容度は大きめに設定して10%としました。

?勝率:50%
?損益比:1:1
?リスク:10%

そうすると、トレード10回で100の資産が95.1に減り、50回で77.8に。100回繰り返したところで資産は60になり、200回で36にまで減りました!なぜでしょう??

1勝1敗で負ける理由とは

なぜこのような結果になるのでしょうか。それはトレードで負けて資産の10%が減った後に、その資産を元に戻すには10%の勝ちでは追いつかないためだといえます。

具体的には、資産が100の時に負けると100×(1-0.1)=90になります。次に勝って資産が10%増えても90×(1+0.1)=99にしかなりません。先に勝つ場合を考えても100×1.1=110で次に負けると110×0.9=99となり、全く同じ結果になります。

これを繰り返すと2回に1回勝てたしても、資産は少しずつ減っていくのです。多くの回数を繰り返すとその傾向がはっきり見えました。

リスクによっても大きく変わる

ちなみに、リスク許容度が10%ではなく50%にまで広げてみるとどうなるのでしょうか。

?勝率50%
?損益比1:1
?リスク許容度:50%

これで10回繰り返すだけで100だった資産が23になります。反対にリスク許容度を下げて1%にすると1000回繰り返しても資産は95です。

負ける原因はメンタルも大きい

これは機械的に確率を求めているだけなので、実際のFXトレードは異なる結果になります。もっと悪くなる傾向がある…と私は考えます。なぜなら、負けた後は判断能力が鈍くなり通常のトレードができなくなるからです。

負けた後のトレードは前回の負け分を取り返したいので、前回よりも倍率を上げてしまう傾向にあります。そこで勝てればいいのですが、そのトレードでも負けると次はさらに大きい倍率になっていきます。為替がどのように推移するかの判断も甘くなるため勝率も下がるでしょう。

FX界から退場しない方法

それでは勝敗率50%で損益比1:1でも破産しない方法ってないの?と疑問に思うあなたに、こんな方法があります。バルサラの破産確率では1回1回のトレードに対して、「資産の○%」を損失の許容度としていました。それが破産する原因なので、損失の許容度を「元々の資産の○%」としてトレードを繰り返すのです。そうすると、100回繰り返しても1,000回繰り返しても資産は0にならないでしょう。名付けてNT式破産防止法です。

NT式って何って?私のイニシャルです(笑)

実際に確かめてみる

NT式破産防止法で本当に破産しないのか検証してみます。先ほどと同じ設定で確かめてみました。

NT式破産防止法による検証
?勝率:50%
?損益比:1:1
?リスク許容度:10%

結果は、10回でも100回でも1000回でも資産は100前後に落ち着きました。簡単に解説すると、1回目負けたとして資産は100-10=90となります。次は勝ったとすると90+10=100。次負けてもまた90というように50%の確率で勝つことができれば資産は100前後で往復するだけなので増えることはないですが、減ることもないでしょう。

ただし、リスク許容度が高い場合は連敗をした時に破産します。リスク許容度50%にして2連敗すると破産するでしょう。

FXでは、まずは負けないこと

増えることも減ることもないのはつまらないですよね。ただし、この方法で資産が減らないということはもう初心者の域を脱しつつあります。なぜなら、勝率50%で損益比1:1を実現すること自体が思ったより難しいからといえます。

バルサラの破産確率は「その時の資産の〇%」なので「定率法」と呼びます。一方でNT式破産防止法は「元々の資産の〇%」ですので「定額法」と呼ばれる手法です。勝率と損益比によって定率法と定額法ではどちらが有利なのかを検証してみたところ、勝率や損益比によって有利な場面が異なることがわかりました。独自に検証した結果を掲載してみます。

一般的にリスク許容度は1〜5%が望ましいと言われていますので、リスク許容度は1%に固定して検証しました。

試してみた!どんな時に勝てる?

勝率が低く、損益比も悪い場合

初心者の特徴です。特に損益比は悲しいくらい悪くなります。損切りできず、チキン利食い(少しの利幅で利益確定してしまうこと)を繰り返すとこのような結果になります。初心者でも利益確定が早いと勝率は50%を超えることもありますが、今回の検証では勝率40%で検証してみます。

?勝率:40%
?損益比:5:4
?リスク許容度:1%

上記の値で検証した結果当初100であった資産はどうなったのでしょうか。

低勝率・低損益比の結果

【繰り返した回数:その時の資産】として表示します。

・定率法
【10回:97.2】
【50回86.7】
【100回75.3】

・定額法
【10回:97.2】
【50回:86.0】
【100回:72.0】

勝率、損益比が悪くてもリスク許容度が少なければ100回トレードをしても資産は半分にもならないようです。定率法も定額法も大きな差はありませんが、回数が多くなると定額法の方が資産の減少スピードは遅いことがわかります。まだ初心者のうちで勝率も損益比も悪い時にはリスク許容度を下げることが最も重要なようです。

勝率は高く、損益比が悪い場合

レンジ相場(一定の価格の範囲内で価格が上下動する場面)でレンジの上限と下限の間で売買を繰り返す手法を取り入れている場合はこのような傾向にあるかと思います。レンジ内でのトレードですので、利益額が限られていますが勝率は比較的高くなります。レンジをブレイク(範囲の外側に抜けること)してしまうと急に価格が動くので損失が大きくなることがあるというデメリットもあるでしょう。

レンジの少し外で損切りを入れておけば損失も限られるのですが、「だまし」に合う確率も増えてしまうでしょう。「だまし」とは、レンジからブレイクしたような価格変動をしたにも関わらず価格が戻ってくるなど、通常とは異なる動きによってトレーダーがだまされてしまうことです。このようなトレードでは定率法と定額法どちらが有利なのでしょうか。以下の条件で検証していみました。

?勝率:60%
?損益比:5:4
?リスク許容度:1%

高勝率・低損益比の結果

・定率法
【10回:100.8】
【50回103.9】
【100回107.9】

・定額法
【10回:100.8】
【50回:104.0】
【100回:108.0】

勝率が高ければ資産は徐々に増えるようです。定率法と定額法にほとんど差はありません。勝率が高くなってきた場合は多少損益比が悪くてもどちらの方法を使っても問題ありません。勝率が60%あると、定率法、定額法ともに損益比3:2までであれば資産は減らないという検証結果が出ています。

勝率が低く、損益比が高い場合

トレンドフォローを主体にトレードしている人は損益比が良くなる傾向にあります。トレンドフォローとは、相場が動いていく方向に従ってトレードする手法です。一つの方向に相場が動くと落ち着くまでの幅はかなり広くなるためです。動きのある相場に乗っかるか、レンジからのブレイクを狙う手法です。勝率が低くなるとは限りませんが、相場の動きが小さいと連続してだましに合うこともあります。さて、こちらの場合はどのような結果となるのでしょうか。条件は以下の通りです。

?勝率:40%
?損益比:4:5
?リスク許容度:1%

低勝率・高損益比の結果

・定率法
【10回:98.9】
【50回:94.8】
【100回89.9】

・定額法
【10回:99】
【50回:95】
【100回:90】

勝率が悪いと損益比が若干高いくらいでは資産は増えないようです。これも100回くらいの試行回数では定率法も定額法も差はほとんどありません。勝率が低い場合は損益比が少し高いくらいでは資産は減る傾向にあるようです。このような場合はそのままの損益比で勝率を上げることを念頭に置いてトレードする必要があるでしょう。

勝率40%で勝つためには定率法、定額法ともに損益比が2:3よりも大きくないといけないという検証結果も出ています。

勝率も損益比も高い場合は?

相場の方向性判断に優れてくると勝率も高くなり、損益比も良くなります。何となく予想できますが、増えるスピードは定率法の方が速くなりそうですね。実際に確かめてみましょう。以下の条件です。

?勝率:60%
?損益比:4:5
?リスク許容度:1%

高勝率・高損益比の結果

・定率法
【10回:103.5】
【50回:118.7】
【100回:141.0】

・定額法
【10回:103.5】
【50回:117.5】
【100回:135.0】

勝率も損益比も高ければ資産は当然増えます。この場合は定率法の方が資産の増え方は早いことがわかります。勝率も損益比も高い場合は定率法を使うことをおすすめします。

結論

初心者のうちは定額法で資産が減らないことを最優先に考えることが大事でしょう。多少勝率も損益比も悪くてもリスク許容度さえ低く抑えていると資産が急激に減ることはないでしょう。始めのうちは定額法でリスク許容度を低く抑えて資産が減らないように練習をし、資産が徐々に増えてきたら初心者脱出でしょう。

勝率や損益比が高くなってきたということなので、その時には定率法に変更すると資産が増えるスピードはどんどん速くなるかもしれません。

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※本記事は一般的な情報に過ぎず、適用法令等の改正、前提事実や個人状況の違いおよび変化によって、掲載内容と実際の結果が異なってしまう可能性があります。従って本記事の掲載内容については一切の責任を負いかねますので、内容の解釈や実践はご自身の責任で行い、専門家に相談されることを推奨いたします。

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